NPO法人-国際エコヘルス研究会   よくある質問お問合せリンク



設立以来次の3つの調査研究を関係者とともに実施しています。

@ こもいせ疫学コーホート研究、・・・THIを含む
A 低周波騒音の健康影響調査、・・・騒音測定とTHIによる
Bレクリエーションの癒し効果の測定、・・・アンケートとTHIによる

@ こもいせ疫学コーホート研究、・・・THIを含む

  群馬県衛生部は1990年度から、保健調査研究費「群馬県健康長寿科学研究」を設け、研究を公募して、第1・2次5ヵ年計画で、1999年度まで展開してきた。
調査研究事業の目標は「県民一人ひとりが健やかに老いることのできる、潤いと活力のある健康長寿県の実現」であった。
その一環として、当時の群馬大学医学部公衆衛生学教室は、県下の保健所が行っていた生活習慣改善事業によって「健康維持にかかわる生活習慣に関する研究」に加わり、1993年から10年計画で長期の継続的疫学調査cohort study 「こもいせ疫学調査」を開始した。
「こもいせ疫学調査」の目的は、生活習慣病をつくらない一次予防である。また同時に病気と死亡の精神心理社会的リスク要因を明らかにすることである。

1) 対象者: 日本の中央に位置し、社会経済保健的に中位の県である群馬県、その中でも典型的な一市一村を選び、1993年当時40−69歳の男女住民票人口約1万余人とした。市は古い商店街街地と比較的新しい住宅地を選んだ(7755人)、村は全村とした(4875人)。

2) 調査内容: 自記式9頁、25項目+THI130項目のものを、村は自治会組織を通じて、市は健康推進員が、それぞれ説明・配票・回収した。回収率は市が94.3%、村が 94.1%であった。白紙、不完全などで廃棄した分があり、結局、市7064人、村4501人を継続調査の対象集団とした。異動と転居について出来るだけ追跡した。
調査票の25項目は、住所・氏名・婚姻などの基本属性、健康意識、生活習慣、婚姻・同居数・付き合い・趣味・ペット・などの社会的ネットワークなどである。
THI130項目は、「甘いものが好きですか・・・・はい、どちらでもない、いいえ」など、好み、習慣、身体症状、心の訴え、感じ方などであり、多愁訴、情緒不安定、抑うつなど12の尺度に分類され、尺度得点で評価される。さらに12の尺度から、心身症など3つのストレスあるいは精神障害の傾向を数値で示すようになっている。調査票記入者には希望によって、THIの個人結果を親展でお返しした。村の検診データを加え、血圧、肝機能などを変数として加え、解析した。

3) 中間調査: 2000年に、米国のサンフランシスコの奥のアラメダ郡のアラメダ調査(George A Kaplan, Robert E Roberts, W J Strawbridgeなど)とジョイントし、こもいせコーホート約1万人に中間調査を行い、生活習慣を詳細にとり、7年間の罹病を入れ、収入などの社会経済要因を強化した。

4) 得られた成果(死亡は2000年までの500余人のデータによる):
4-1 村の生活の方が中高年者の健康上は生活の質は高い。自覚症状が少なく、自覚的健康度が高く、3世代で住み、親戚づきあい、近所づきあいが親密である。
4-2 既婚の男女は、独身、離婚などの男女より死亡リスクが小さい。
4-3 親戚、趣味、地域活動のある者の方が、死亡リスクが小さい。
4-4 肥満よりやせの方が死亡リスクが大きい。
4-5 同居数が1人増える毎に死亡リスクは0.9小さくなる。
4-6 喫煙は腰痛を強める。
4-7 日常の運動、検診受診などの保健行動は死亡リスクを低くする。
4-8 職業集団では、ブルーカラーは最も健康度が低い集団である。
4-9 短時間睡眠者と長時間睡眠者の死亡リスクは高い。
4-10 喫煙と大量飲酒は死亡リスクを高める。
4-11 積極性の低い者は死亡リスクが約2倍大きい。

A 低周波騒音の健康影響調査、・・・騒音測定とTHIによる
 高崎市の事例および全国低周波騒音暴露被害者の会npo SOSの会の要請を受けて、調査を行った。

B レクリエーションの癒し効果の測定、・・・アンケートとTHIによる
 2003年秋、群馬県倉渕村の2泊3日の園芸福祉体験プログラムの癒し効果の測定を依頼され、3連休を3回使い、延べ75人に参加前後にTHIを記入してもらい、前後の比較を行い、貴重な有効な結果を得た。